東京から日帰り旅行OKで自然を楽しめるおすすめスポット

旅行者15

ついプラッと旅に出たくなることって時々ありますよね。日常生活の煩わしさから解放されるためには、普段あまり行かない場所に旅行することも1つの方法でしょう。しかし、泊りがけで行くほど時間や予算が取れないという人は少なくはないでしょうか。

そこで、今回は東京から気軽にふらっと日帰り旅行ができて、自然が楽しめるおすすめスポット紹介します。

自然たっぷりの人気コース。高尾山自然研究路

東京都八王子市に位置する高尾山は、都心から電車で1時間足らずの近さながら自然が保たれた人気スポットです。ここは歩くコースにも恵まれている高尾山の自然研究路があるので、是非1周してみると良いでしょう。年間を通じて楽しめるおすすめスポットですが、芽吹きから新緑までの4~5月、紅葉の11月下旬から12月上旬ごろが特に楽しいです。

ただし、6号路は日陰の谷間コースとなっているので、冬は1号路或いは稲荷山尾根を登るのがおすすめです。

ところで、高尾山は都心から近い場所にあるのに、何故こんなに自然豊かなのかと疑問に感じる人も多いかもしれません。高尾山には1300種類にも及ぶ植物が分布しているといわれています。こんなに数多くの植物が生えているのは、平地の暖帯林と山地の温帯林との境目にあるからです。

両者の植生が見られるため、自然豊かなスポットとなっているのです。さらに、古くは薬王院の境内林として、明治以降の近代では皇室の御料林として保護されています。

箱根は温泉だけではなく豊かな自然も楽しめます

箱根といえば温泉をイメージする人が少なくありません。しかし、箱根には自然を楽しめるおすすめスポットも多いのです。もちろん、東京からの日帰り旅行が十分可能なエリアだから気軽に出かけられます。その中でも特におすすめなのは駒ケ岳や芦ノ湖です。

山々がひしめく箱根火山の中央で芦ノ湖を見下ろす駒ケ岳は、芦ノ湖畔からロープウェイがかけられ、笹原が広がる駒ケ岳山頂は展望に優れているので、観光客からの人気がとても高いです。駒ケ岳の隣には神山があり、その頂上は木立に囲まれて展望はありませんがとても静かです。

駒ケ岳では新緑や紅葉を楽しめ、初夏に咲くトウゴクミツバツツジや夏に咲くハコネギクを鑑賞できます。また、芦ノ湖畔と仙石原をつなぐ仙石原~湖尻自然探勝歩道があり、ここは箱根外輪山と中央火口丘に挟まれたカルデラの平原を歩くコースとなっています。

仙石原には箱根湿性花園があり、湿原を利用した植物園があります。標高約600mに位置するこの植物園は、オープンする3月下旬ではまだ草木の芽が固く、春一番の花であるマンサクやザゼンソウが咲くくらいです。しかし、4月に入ると約2万株のミズバショウが咲き始め、5月上旬にはリュウキンカやクロユリやマメザクラなどが迎えてくれます。

おすすめのシーズンは6月頃であり、ニッコウキスゲやコマクサなど実に100種類以上の花が咲き誇ります。

秘境の趣がある養老渓谷を歩く

房総半島の中央部にに位置する養老渓谷は、古くから多くの人に親しまれてきた景勝地です。東京から電車を使えば、2時間程度でアクセスすることができます。春は新緑を、夏はキャンプや水遊びを、秋は紅葉の美しさを楽しめるおすすめの日帰り旅行スポットとなっています。

また、養老渓谷には温泉があり、ラジウム鉱泉を加熱した黒いお湯が大きな特徴です。養老渓谷の近くを走る小湊鉄道は、クリームと赤色のツートンカラーの車両が大きな特徴であり、車窓の田園風景を楽しみながらローカルな旅情を味わえる人気の路線です。

養老渓谷の最寄り駅である養老渓谷では、足湯を楽しめ鉄道を利用する人は無料となっています。黒湯となっていて神経痛や筋肉痛に対して効果が期待できるといわれています。

富士山麓で四季折々の花を楽しむ

世界遺産に登録された富士山周辺には数多くの自然スポットが存在します。特に、富士山を借景にした花のスポットが多いです。いずれも東京から日帰り旅行できる場所なのでおすすめです。ここでは山梨県にあるスポットを取り上げますが、まずは山中湖に近い花の都公園です。

ここは30万平方メートルに及ぶ花畑が広がります。5月のチューリップ、6月のポピー、7~9月のヒャクニチソウなど春から秋にかけて多くの種類の花が咲き誇ります。また、本栖湖エリアでは4月下旬~5月にかけてのシバサクラ、河口湖南岸では6月下旬~7月中旬にかけてのラベンダーが印象的です。

これらは富士山のビュースポットとしても知られていて、花と湖と富士山が一体となった風景が、数多くの観光客からの支持を集めています。

360度のパノラマが楽しめる筑波山

ツアーバス23

2005年につくばエクスプレスが開通したことで、つくば方面のアクセスが大変良くなりました。そのため、360度のパノラマや奇岩・巨岩めぐりが楽しめる筑波山へ気軽に行けるようになったのです。日本百名山の1つである筑波山は、女体山と男体山の二峰からなります。

長く裾を引く山容もそうですが、朝は藍色、昼は緑色、夕は紫色と山肌の色が1日に何度も移り変わるのでとても美しいです。筑波山の美しさは昔から折り紙付きであり、日本最古の歌集である万葉集でも20首を超える歌が詠まれています。

筑波山の中腹にある筑波山梅林では、白梅・紅梅・緑がく梅など約1000本の梅が植えられています。毎年2月中旬から3月にかけて開花し、梅の名所として人気のスポットです。春の訪れを告げる筑波山梅林では、開花の時期に合わせて梅まつりを開催しています。

郷土芸能をはじめとして名物であるガマの油売りの口上など、様々なイベントが盛りだくさんです。

黒羽城址公園で桜やアジサイを楽しむ

栃木県大田原市にある黒羽地区は、奥の細道で知られる松尾芭蕉が長く滞在した場所として有名です。

そのため、松尾芭蕉にゆかりのある観光スポットがたくさんあります。また戦国時代に築城された黒羽城の跡地である黒羽城址公園には、4月には桜が、6月には紫陽花の花が綺麗に咲き誇ります。

特に、紫陽花は一般的な毬状の紫陽花の他、ガクアジサイやヤマアジサイなど数多くの紫陽花の花が咲きます。全部で約6000本の紫陽花が咲き誇る様子は圧巻です。この時期になると紫陽花祭りも行われます。黒羽城址公園から近くの鮎の里公園までは静かな杉林の道が続き、そこから那珂川の河原へ抜けることができます。

開けた風景と川風が心地よく、見事な高岩の奇勝も眺めることが可能です。

自然に癒されて心も体もリフレッシュしよう

高尾山や箱根や養老渓谷など、東京から日帰り旅行できる自然観光スポットはたくさんあります。いずれも交通網が整備されているため、これらの自然スポットには気軽に行くことができるでしょう。美しい自然を楽しむときは、五感を研ぎ澄ませて体いっぱい使ってその雄大さを実感すると良いです。

大自然に癒されて心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

投稿日: